薩摩翁に使用されている竹について。

 

孟宗竹 竹林

孟宗竹とは?

薩摩翁に使用されている孟宗竹とは、「日本で最も大きくなる竹」で、高さ25メートルまで成長することもあります。葉の大きさは4㎝から8㎝と、竹の大きさの割には小さめです。密集しているところでは、立ち枯れがよく起こり、広く根をはるため杉林などに侵入して成長する姿もしばしば見られる。放置された竹林は、林に侵入して広がることが多く、竹類が多く増えた林では他の植物が育ちにくくなる。

竹物語

竹は昔から、生肉やおにぎりを皮や葉で包み、食べ物を痛ませず保管するために用いられてきました。竹には、防腐・殺菌・消毒作用があるからです。また、最近では、健康・癒し・美容効果があることが話題になっています。竹踏みや竹炭・竹酢液等がよく聞かれるのではないでしょうか?

このように、昔から現代にいたるまで利便性と多様性の方面から、竹は、欠かせない素材として重宝されてきました。

また、竹の節の中には神秘の水と呼ばれる竹水がたまります。竹水には、豊富なミネラルや保湿因子、アミノ酸が含まれることから、美容方面で人気があります。昔の中国では、楊貴妃が竹の節に溜まった水を不老長寿の妙薬として、召使たちに何年もかけて探させたという伝説があるほどです。日本でも昔から、「竹の空洞に神が宿り邪気を祓うもの」と考えられ、神事やお祭りには欠かすことができません。

竹焼酎皇徳寺の竹への想い

竹は、昔から重宝されてきた素材です。そのため、「竹林」は増え続けました。実際に鹿児島は竹林面積が日本一の県です。ですが、素材が優秀だからといって、環境や地域に良い影響だけを与えるかというと、そうではありません。

最近では、少子高齢化も合間って、持ち主がいなくなり管理者のいない「放置林」も多くなってきました。本来、森林というのは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収するなど、環境に対してたくさんの良い機能を持っています。なので、普通の森林は放置されても特に問題はないのですが、竹類が多く生える林では、他の植物が育ちにくくなってしまいます。また、竹は「立ち枯れ」もよく発生するため、里山の景観としても望ましくありません。

竹林の拡大や放置は、森林が本来もっている機能を損なわせる恐れがあるのです。

竹焼酎専門店皇徳寺では、竹と人間の共生や、地域の環境を最優先に考えています。「竹に焼酎を入れることでさらに美味しい焼酎になり、私たちが頑張った分だけ環境も正常の働きを保つことができる。」その思いを胸に、これからも独自の竹製品を開発していきます。